スパロボTの後日譚DLC「エキスパンション・パック」をクリアしました。
シナリオ
全体的な流れとしては、
全体の流れ
- 平和になった世界に謎の勢力が出現
- T3の面々が再び集結
- V・Xのオリキャラが合流
- 真の敵がネバンリンナ・エンデであると判明
- これを破り再び平和へ
という感じ。
V・Xのオリキャラがシナリオに絡んでくるのはわかっていましたが、それぞれのラスボスである2体がTの世界に侵食してくるのはサプライズでした。
かつての仲間が勢ぞろい
最初の感想でも書きましたが、平和を取り戻した後にかつての仲間が再び集うというのは熱い。
各版権作品も序盤でコンスタントに登場し、すぐにゲームクリア後の状況に持っていけるのは良かった。
シャアといったボス格や本編では終盤に登場した真ゲッタードラゴンが序盤から戦力にいるというのは、シリーズ物スパロボの後編のようでもある。
単発作でこの感覚を味わえるのは贅沢に感じました。
やや単調な展開
敵の全貌が見えない序盤はシナリオに考察する余地があったりして適度な緊張感がありましたが、正体がわかってからはやや単調な印象を受けました。
ワシールモンやデボネアといった再生怪人が現れ、これを撃破する。最後はV・Xの世界に転移してボスを倒し、Tの世界に戻ってこれまた再生怪人なネバンリンナとエンデを倒して終了。
敵の行動原理も「憎しみ」の1点張りで、同じような展開が続くので熱を保つのが難しく感じることもあった。
もう少し捻りが欲しかったと思いつつ、「お祭り感」を楽しむのが正解かなと感じました。
レイアースの優遇
全体的な流れには単調感があるものの、1部作品には見せ場があったり、クスリとできるシーンもあるのは良かった。
特にレイアースは「魔法騎士の務めを果たした後の話」を見ることが出来てよかった。
「ゆずれない願い」をバックに再びレイアース達が力を貸してくれるシーンでは思わず涙がこぼれてしまいました。
また、ラスボスであるデボネアが唯一版権ボスとして復活しており、存在感があった。
決着もセフィーロで、この話限定のサポーターコマンドとしてクレフ達が登録されるのもアツかった。
レイアース好きとして大満足の扱い。
高難易度
事前に宣言されていた通り、難易度は高め。
最も難易度の低いベーシックですら10段階改造程度では雑魚の攻撃一発が命取りになることもあるため、快適なプレイのためには15段階改造はマストかなと感じた。
お気に入りの一機だけでもフル改造しておくとだいぶ違います。
ちなみに、改造するのにオススメなのは広範囲MAP兵器持ち。
私は2種の使いやすいMAP兵器を持ち、ルリ艦長が可愛いナデシコをフル改造しました。
これに強化パーツで火力強化、EN全回復を付けてルリルリの射撃を999にすれば無敵艦の完成。
ユリカが愛を持ってるからHPの高い雑魚も一掃可能。8万くらいはダメージ出ます。
強くて可愛い。まさに無敵です。
その他細かい点
新鮮味は薄い
スパロボの大きな魅力の一つである戦闘アニメには一切追加がないため、ここに一番の魅力を感じている人は満足感を得にくいかもしれない。
本編のような版権作品の大規模なクロスオーバー等はなくオリジナル主導で話が進むため、シナリオが楽しみという人にもイマイチかと思う。
逆に、版権作品が入り乱れるお祭り感が好きという人や、過去作のオリキャラが一堂に会することに楽しさを見出している人は満足感が高いかと思う。
値段はやや高め
分岐を合わせれば20話というボリュームではあるものの、戦闘アニメに追加がなく、版権作品のシナリオもほぼない、ということを考慮すると税込み2500円は正直高いと感じた。
とはいえ、これは「スパロボのどこに魅力を感じているか」によって感じ方が大きく変わってくると思う。
過度な期待をすれば肩透かしかもしれないし、あくまでもファンディスクであると理解していれば予想以上に満足できそう。
小ネタが効いている
シナリオの最後で、マサキやアマリ達が記憶を取り戻したのは意外でした。
さらに驚きなのは、「V・X世界の版権キャラとT世界の版権キャラを照らし合わせて言及していたこと」です。
例えば、Xではシーブックとして参戦していたキンケドゥを見て「あんた…ほんとはシーブックって名前なんだろ?」と言ったり、大人になった甲児を見て「大人になったお前が見れてよかった」等々…。
本家の版権スパロボでは並行世界の同一人物に触れるのはご法度かなと思っていたので、これはサプライズ感がありましたし、過去作のオリキャラが参戦するDLCだからこその魅力だと感じました。
総評
スパロボ初の後日譚DLCということもあり、まだまだ粗削りな印象はありました。
しかし、かつての仲間と再び世界を救えること、過去作のオリキャラが一堂に会するのは感慨深いものがあり楽しめました。
今後も継続して行ってほしい取り組みですし、次があるならまた購入したいと思います。
-
なぜスパロボは魅力的なのか?スパロボブロガーが改めて考えてみた
続きを見る