トップをねらえ!の感想記事です。
目次
バカバカしいノリ
トップをねらえ!はバカバカしいノリが一つの魅力かなと思いました。
ロボット組体操は初見で「見るアニメ間違えたかな?」と思ってしまうほどビジュアルのインパクトがあります笑
トップをねらえ!の1話を見てるんだけど、俺は見るアニメ間違えたのかな
ロボットが腕立てしたり組体操してるんだけど…これは何の意味があるんだ???って初見なら絶対思うよね
見るのは2回目の俺でも頭の中「???」でしたからねこれに比べたらまだ鉄下駄の方が説得力ありますよ(そうか?) pic.twitter.com/rHDrA396SZ
— スパロボ道@スパロボ考察 (@become_onigiri) January 18, 2021
ロボットが腕立てしたり腹筋して特訓って意味不明ですからね…
恐らくロボットに搭乗した状態でバランスを取る練習なんでしょうが、それにしたってビジュアルがすごい笑
トップといえば鉄下駄も有名ですよね
「お姉さまが…鉄下駄を!」
才能がないなら努力しろ、努力と根性で才能を磨け!っていう感動的なシーンですけど、でも鉄下駄ですからね笑
あとパイスーがハイレグすぎますよね。
こういうのが流行ってた時代なんですかね?
さすがにハイレグが過ぎるだろって見るたびに思います笑
真面目で熱い漢として描かれていたコーチが隠し芸大会でお姉さまと歌うネタとかも面白かったです。
コーチがただの若本さんなのがズルいんですよね笑
ネーミングセンスもすごくいいなと思っていて、特に「銀河中心殴り込み艦隊」とかいうわかりやすすぎる名前は最高ですね笑
ノリコの境遇
ノリコの境遇がすごくつらいなと思いました。
これキツイなぁと思ったのが、陰湿ないじめです。
お姉さまのペアに選ばれたものの、コネで選ばれたんだとか言われていじめられたんですよね。
そのいじめの内容が中々に陰湿で、これ今の時代じゃ無理だろうなぁと感じさせられるものでした。
「コーチと使用済み」とか中々ですよね。
なんかこう、女同士のいじめ!って感じがします。
あとコックピットに画びょう仕込むのとかいじめの域を超えちゃってますね。
ノリコは何も悪くないのに、どうしてここまでされなきゃいけないんだろうと悲しくなりました。
でも、そこから鉄下駄お姉さまを見て努力と根性を重ねるのがカッコイイなと思いました。
そして、いじめをしていたカシハラさんを実力で負かすまでになるのが成長を感じてとても良かったです。
カシハラさんも邪悪な顔してたけど、素直に負けを認めてるところがスポ根感ありました笑
トップをねらえ、久しぶりに見直したら一人だけ邪悪すぎて別アニメみたいになってんだけど…
怖いよ… pic.twitter.com/qGI1ZJhGiC
— スパロボ道@スパロボ考察 (@become_onigiri) January 17, 2021
去りゆく人々
ノリコの辛いところは、大切な人たちが「帰ってこなかった」ところにもあるんですよね。
父親は幼いころに、スミスは宇宙での初出撃時に亡くなっています。
特にスミスの死亡はあの時のノリコにとってクリティカルな出来事でしたよね。
お姉さまとのパートナーを解消された直後ということもあり、精神的な支えでもありましたから。
それに、初めての間接キスなどノリコにとって大切な人でした。
そんなスミスが初出撃で死んでしまった。
広い宇宙の中、呼びかけても反応がない。
宇宙怪獣に殺されるかもしれない中、頼れる人がいなくなってしまった不安。
一緒に出撃したにも関わらず、自分には何もできなかった。
この出来事がノリコのトラウマとなり、ユングとの対決ではフラッシュバックしてしまうんですよね。
悲しみを乗り越えての出撃
陰湿ないじめ、スミスの死…
そういった悲しみを乗り越え、努力と根性を重ねてきたからこそ、ガンバスターの初出撃がアツいものとなりました。
「スミス…あなたと共に、今までのあたしは死ぬわ」
「7番ハッチが開いています!」
ドンデンドンデンドンデン~♪
このガンバスター登場シーンのガイナ立ち、ノリコの決意と相まって本当にカッコいいんですよね…
違う時を生きる
ノリコが地球を救うたびに、地球の人と同じ時を歩めなくなるのが悲しいですよね。
例えば、初めてガンバスターで宇宙怪獣を退けてから地球へ帰還した時です。
宇宙では数か月だったとしても、地球へ帰還する頃には向こうの時間で10年もの時が過ぎている。
大親友のキミコは人妻になっているし、子供だっています。
さらに時は流れ、ずっと宇宙にいたノリコはキミコとの年齢差が30近くにもなってしまいます。
キミコの娘がノリコと同い年くらいになっているというところから、時の流れの残酷さを見せつけられます
大親友と違う時を歩むしかない、誰も同じ時を歩んではくれない。
それでも人々が同じ時を歩めるように、奇跡を起こすために戦うノリコが健気なんですよね。
特に縮退炉を臨界させに行く際の
「私は同じ時を歩めなくても、地球の人たちは同じ時を歩めるようになる!」
というセリフは象徴的でした。
地球へ帰還しても、待っていてくれている人も受け入れてくれる人もいないというのに…
そんなノリコが1万2千年後に「オカエリナサイ」で報われるシーンは感動しました…
あの徐々に明かりがが灯っていく演出には思わず涙が出てしまいましたし、1万2千年もの長きに渡って語り継がれてきたというのがグッときますよね…
コーチがカッコよすぎる
コーチがカッコよすぎますよね…
若本さんの演技が良すぎるんですよ。
ぶるぁぁぁぁぁ!!!してない若本さんがどれだけカッコいいかって話なんですよね
特に叫び声に気迫がありすぎます。
「アマノには伝えるな…言ったら殺す!」とか鬼気迫るものがありました。
あと、コーチといえばあの名言は外せませんよね。
「いいかタカヤ、お前とアマノは一人一人では単なる火だが 、二人合わされば炎となる。炎となったガンバスターは、 無敵だ!!」
マシン
宇宙怪獣と戦うには超火力のマシンが必要!ということで色んなマシンが出てきましたよね。
おお!と思ったのはエクセリヲンです。
ワープ中に宇宙怪獣に襲撃された時のタシロ艦長と副長のやり取りがメチャクチャ好きです。
「全砲門開けぇ!」
「照準は?」
「構わん撃ちまくれぇええ!!!」
この勢いと宇宙怪獣のデタラメな規模感がお気に入りのシーンですね。
炎となったガンバスターは、無敵だ!
あとは何といってもガンバスターですよね。
煙の中ガイナ立ちで登場するのがカッコよすぎるんですよ…
ノリコの決意とシンクロしているのでアツさMAXですし、ガイナ立ちのままブースター吹かせるのもカッコよすぎるんですよ…
初出撃で見せたバスターコレダーも素晴らしくて、照り返しがカッコよすぎますよ…
でも一番はやっぱりお姉さまとの出撃ですよね。
「カズミ…戦ってぇ!」
からの合体はアツすぎます。
あのタイミングでFly High!が流れ出すの勝ち確感が半端ないですよね。
この変形シーンもたまらないもので、内部パーツのぎちぎち感とか綺麗な配線とか男の子大興奮の極みですよ…
あと音ハメが気持ちよすぎます。
ロマンある変形が超絶作画かつ最高にアガる挿入歌と音ハメ付きで見れるとかたまんないですよ…
ガンバスターえっちすぎる…
ぎちぎちに詰め込まれた緻密な内部パーツ、いやらしく絡み合う配線、これらがくぱぁして一つになるなんて扇情的すぎるよぅ…
やたら多かったノリコのサービスシーンより10000倍くらいえっちだよ… pic.twitter.com/pNqjrMC7ox
— スパロボ道@スパロボ考察 (@become_onigiri) January 20, 2021
そして有名なアレ!
「お姉さま、あれを使うわ」
「ええ…よくってよ」
「うわあああああ!!!!」
いつ見てもスーパーイナズマキックは最高です…
「炎となったガンバスターを、ただのマシンと思わないでよ!」
「コーチの…コーチの心が、こもってるんだからァァァァ!!!!」
ああ…この甲板の上でガイナ立ちするガンバスターがカッコよすぎる…
絶望的なまでの規模で攻めてくる宇宙怪獣…
しかし!炎となったガンバスターに敵はない!
バスタービーム!
ホーミングレー↑ザー↓!
圧倒的規模の中で無双する爽快感が気持ちいい!
宇宙怪獣にサンドイッチされても余裕の表情です。
「まさかこんなものまであるなんてね…」
「全く予想してなかったわ…」
「ダブルバスター!コレダァァァ!!!」
目が痛くなるくらい眩しい!
縮退炉とガンバスター
縮退炉を臨界させる一連のシーンが素晴らしいです。
胸部パーツを引きちぎるところや露出した内部パーツにゾクッとくるんですよ。
モノクロ演出がいい味出してます。
ギチギチに詰まってる感じもたまりませんし、この縮退炉をぶち込むシーンも雄々しさと切なさを感じてとても好きなシーンです。
最後に溶けてボロボロになったガンバスターも美しすぎますよ…
総評:ロボアニメのトップをねらった名作!
大変素晴らしいアニメーションでした。
やはり名作というのは時間を経ても色あせない面白さがありますね。
よくトップをねらえ!は4,5話だけ見ればいいと言われることがありますが、それは半分正解で半分間違いだと感じました。
確かにガンバスターの活躍を見たいだけであればそれでいいんです。
しかし、ガンバスターの初出撃はスミスの死を乗り越えたからこそのカタルシスがありますし、最終回の「オカエリナサイ」を見ないとノリコが報われず、本当の意味で彼女たちの物語が終わらないんですよね。
非常に良い作品を見ることができて大満足です。
各話感想やその他のロボアニメについても感想を書いていますので良ければ見ていってください。