今回は「まだスパロボ未参戦の大物ロボアニメ10選」というテーマでお話ししていきます。
30年という歴史の中で、スパロボには300近いロボット作品が参戦してきました。
しかし、「なんでまだ出てないの!?」という作品も数多くあります。
そこで、今回はそんなスパロボ未参戦作品を10作品に厳選して紹介します。
なぜ参戦していないのかという私の考察も添えているので、最後までご覧いただければと思います。
目次
アーマード・コア
まず最初に紹介するのは「アーマード・コア」です。
アーマード・コアはダークソウルやSEKIROで有名なフロムから発売されているロボット3Dアクションゲームです。
1997年の第1作以降、スピンオフも含めれば20タイトル近くが発売されている人気シリーズです。
近年では新作の開発はされておらず、身体が闘争を求めている方も多い作品です。
そのため、本作を開発していた方による完全新作ロボットアクションゲーム「DAEMON X MACHINA」が2019年に発表された際には非常に大きな話題になりました。
それほど熱狂的なファンの多いロボットゲームなので、スパロボ参戦希望を見かけることも少なくありません。
そんなアーマード・コアですが、スパロボシリーズへの参戦は一度もありません。
一体、なぜなのでしょうか?
理由は大きく分けて2つあると考えています。
1つは「主人公=プレイヤー」という点です。
例えば、ガンダムであればアムロという主人公がいますよね?
しかし、アーマード・コアは「主人公=プレイヤーのあなた」という設定なため、明確な容姿の設定がないという点がスパロボ参戦の障壁になっているのではないかと考えています。
ただし、これが原因で絶対に参戦できないとは言い切れません。
なぜなら、同じく「主人公=プレイヤーのあなた」というスタンスをとっていたバーチャロンはスパロボに参戦しているからです。
こちらはSEGAの開発スタッフによって性格の設定がされ、さらにはパイロットの姿を映さないなどの措置をすることで原作ユーザーのイメージを壊さないように配慮がされています。
また、そもそも主人公が存在しなかったボーダーブレイク(AC版)もオペレーターがパイロットとして搭乗するという形で参戦が実現しています。
このような前例があるため、アーマード・コアシリーズの参戦も可能性があります。
ただし、バーチャロンもボーダーブレイクもSEGAの作品です。
SEGAサイドがスパロボに好意的だったからこそ実現できたというのもあると思うので、アーマード・コアがスパロボに参戦するのはやはり難しいと考えた方が良さそうです。
ちなみに、フロムが開発を手がけたアナザーセンチュリーズエピソードにはシリーズの人気機体「ナインボール・セラフ」がゲスト参戦しています。
こちらの作品にはスパロボOGも参戦しているため、間接的にスパロボと共演していたりします。
いつか本当にスパロボに参戦してくれると嬉しいですね。
銀河漂流バイファム
次に紹介するのは「銀河漂流バイファム」です。
銀河漂流バイファムはサンライズによって制作されたロボットアニメで、1983年から1984年にかけて放送されました。
物語のメインが戦闘ではなく、子供たちだけで宇宙を漂流するというところが特徴的な作品です。
放送当時、打ち切りの危機に遭いながらも熱心なファンによる署名活動で放送が継続されたという点でも珍しい作品です。
そんなバイファムですが、なぜスパロボに参戦していないのでしょう?
理由としては、「自軍に合流したら物語が終わってしまう」ということが挙げられると思います。
作品の特徴で触れた通り、バイファムは子供たちだけで漂流することに意味がある作品で、無限のリヴァイアスのように「大人がいない」ということが作品の魅力として重要な要素です。
そのため、スパロボに参戦してしまうとその持ち味が活かせなくなってしまうという問題があります。
2008年の生ワンホビTVでは、スパロボのプロデューサーである寺田Pも「好きだから出したけど、合流したら話が終わってしまう。それでもいいなら出したい」とコメントしています。
ちなみに、2020年のスパロボ夜話では「バイファムはスパロボDDなら出せる」とコメントしています。
この発言があった回のスパロボ夜話については私のブログで記事にしているので、興味のある方は概要欄からご覧ください。
惑星ロボ ダンガードA
続いて紹介するのは「惑星ロボ ダンガードA」です。
惑星ロボ ダンガードAは東映動画が製作したロボットアニメで、1977年から1978年にかけて放送されました。
宇宙戦艦ヤマトで知られる松本零士さんが関わっている作品で、高い視聴率を記録しています。
しかし、スパロボにはいまだに参戦していません。
その理由として、松本零士さんがスパロボ参戦を拒否しているという噂があります。
「松本さんは巨大ロボットに否定的」と言われており、多くの巨大ロボットが参戦するスパロボに参戦するのも拒否しているのではないかと一部で噂されています。
この説の真偽は不明ですが、一理あるなと思います。
ダンガードのコピーライトを確認すると「(C)松本零士・東映アニメーション」とあります。
原作だけでなくコピーライトにも名前を連ねているということは、このアニメ版ダンガードAの著作権を保有しているということになります。
著作権者であれば、仮に東映アニメーション側がスパロボ参戦のオファーを許諾したとしても松本さんが拒否すれば参戦することはできないのではないでしょうか?
もちろん真実はわかりませんが、そういう可能性も十分にありそうです。
トランスフォーマーシリーズ
次に紹介するのは「トランスフォーマーシリーズ」です。
トランスフォーマーはアニメ、漫画、実写映画など世界的に展開している変形ロボットになります。
このトランスフォーマーについては成り立ちなどが複雑なので、もしかしたら正確ではないことを言ってしまうかもしれませんのでご了承ください。
今回取り上げるのはアニメ版と実写版です。
トランスフォーマーはロボットものに興味がない人でも知っているほどの大人気作品で、その知名度は抜群に高いです。
パラマウント映画による実写シリーズは2021年現在までに6作が展開されており、アニメ作品の「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ」はそのフリーダムすぎる日本語吹き替えからいまだに根強い人気があります。
そんな巨大ロボットものを代表するトランスフォーマーですが、スパロボには参戦したことがありません。
なぜ、これほどの人気と知名度を持つ作品がスパロボに参戦していないのでしょうか?
大きな理由として「権利関係が複雑」というものが挙げられると思います。
トランスフォーマーはアメリカのハズブロ社と日本のタカラトミーが提携しているシリーズです。
日本独自要素が海外に輸入されたり、その逆もあったりするなど権利関係が非常に複雑だと言われています。
そのため、権利の関係からスパロボ参戦が困難だと言われています。
また、実写映画版に関しては実写作品なので参戦が難しいとも考えられています。
スパクロではゴジラや戦隊シリーズなど実写作品の参戦もありましたが、家庭用では未だに実現していませんし、海外主導の作品ともなればさらにハードルは上がりそうです。
しかし、アニメ版に関してはスパロボ参戦アンケートにその名を連ねたことがあり、ユーザー側が考えているほど参戦のハードルは高くないのかもしれません。
もしスパロボに参戦することがあれば間違いなく大きな話題になるビッグタイトルですし、是非とも参戦して欲しい作品です。
ZONE OF THE ENDER
続いて紹介するのは「ZONE OF THE ENDER」です。
ZONE OF THE ENDER…通称Z.O.Eは、オービタルフレームと呼ばれる人型ロボットを操って戦うアクションゲームです。
このゲームはスタッフ陣が豪華で、メタルギアシリーズで有名な小島監督がプロデュースを行い、同じくメタルギアシリーズでアートディレクターを務めた新川さんがメカニックデザインを担当されています。
ロボットのデザインはリアルロボット路線になっていて、非常にスタイリッシュでかっこいいものとなっています。
また、キャラクターデザインは日本アニメ風のデザインとなっているのも特徴です。
男はかっこよく、そして女は萌え萌えすぎない程度のちょうどいい可愛さです。
2018年にはPS4でHDリマスター版が発売、さらにグラブルとのコラボも実現しました。
いまだに根強い人気が強く、続編開発の声も多いZ .O.Eですが、スパロボには参戦したことがありません。
その理由として大きいのは、やはり他社IPという点だと思います。
コナミが版権を持っているので、バンナムから発売されているスパロボシリーズには参戦できないのではないかという説が濃厚です。
もちろん、SEGAのバーチャロンやタカラトミーのゾイドなど、他社版権でもスパロボに参戦した事例はあります。
ただ、このようなケースはやはり特例だと考えるのが自然ではないでしょうか。
例えば、今では常連となっているグレンラガンもアニメのスポンサーにコナミが名を連ねていたことから第2次Zまで参戦は困難と考えられていました。
ちなみにゲームも発売されていて、私はグレンラガンのゲームを探している時にこのゲームとスパロボのどちらを買うか迷った結果スパロボを買いました。
そしてまんまとハマり今ではブログを運営している…という経緯があります。
話を戻しますが、版権の壁を越えるというのは当たり前の話ではないということです。
Z .O.Eシリーズがスパロボに出れるかどうかはコナミ側の意向もあると思いますので、やはり難しそうです。
余談ですが、GBAで発売された作品はあのウィンキーが開発を手がけています。
ジャンルもシミュレーションでMAP画面は完全にウィンキースパロボなので、気になる方は手にとってみてはいかがでしょう。
ヤッターマン
次に紹介するのは「ヤッターマン」です。
ヤッターマンはタツノコプロが製作したギャグアニメで、タイムボカンシリーズの一つです。
誰もが知る国民的アニメですが、作品を象徴するビックリドッキリメカやヤッターワンといったロボットが登場することからスパロボへの参戦要望も少なくありません。
しかし、残念ながらスパロボへの参戦は1度もありません。
理由としては大きく分けて2つあると思います。
まず1つ目ですが、ジャンルがギャグアニメである点です。
ロボットはあくまでギャグを盛り上げる要素の一つであり、物語の主軸はロボットバトルではありません。
そのため、スパロボへの参戦は難しいのではないかと考えています。
一応、スパロボにもギャグアニメが参戦している例はあります。
フルメタふもっふやケロロ軍曹です。
これらはスパクロではなく、家庭用のスパロボに参戦しているという実績があります。
しかし、ふもっふはフルメタ本編であるアニメ1期などとセットでの参戦ですし、ケロロが参戦したスパロボOEは作品自体が実験要素の強い特殊なスパロボでした。
そのため、一概に比較できるものではないと思います。
2つ目の理由は権利関係です。
2008年に放送されたリメイク版ヤッターマン以降はタカラトミーがタツノコプロの株主となっているため、参戦は難しいのではないかと思います。
ユーザー人気の高いテッカマンブレードがスパロボ学園に登場しなかったのもこれが原因ではないかと言われています。
タカラトミーはゾイドシリーズがスパロボに出ている実績がありますし、ヤッターマンが参戦しないとも言い切れないとは思います。
ただ、やはりギャグ主体の作品であることに変わりはないため、出るとしたら夜ノヤッターマンかなと思います。
リアルタイムで放送を見ていた時から参戦して欲しいと思っていたので、もし参戦するようなことがあればめちゃくちゃ嬉しいですね。
パシフィック・リム
続いて紹介するのは「パシフィック・リム」です。
パシフィック・リムは2013年に公開されたアメリカのSF怪獣映画です。
その圧倒的な"わかってる感"とゴージャスな映像によって日本のロボットアニメファンも唸らせた最高の映画です。
2018年には続編である「パシフィック・リム:アップライジング」も公開されており、これまた素晴らしいロボットプロレスを見せてくれました。
日本のロボットアニメをリスペクトしているだけあって、SDガンダム風のカードダスが入場者プレゼントとして配られたり、マジンガーZ/INFINITYとのコラボが実現しています。
それほどまでに日本のロボットアニメをリスペクトし、作品人気も高いパシフィック・リムですが、例に漏れずスパロボへ参戦したことはありません。
理由としては、2つあると思っています。
まず1つ目は実写映画であることです。
2021年現在、家庭用スパロボに実写作品が参戦したことはありません。
トランスフォーマーの紹介で触れたように、スパクロでは何度か参戦例がありますが家庭用ではいまだに実現していません。
2つ目はアメリカの作品である点です。
日本の作品ではないため、スパロボへの参戦は版権的に難しいのではないかという説ですね。
私は版権問題には明るくないのでわかりませんが、実際のところはどうなんでしょう?
別に海外だからダメとかそういうことはないと思うんですが、詳しい人がいたら教えてください。
設定的にはめちゃくちゃスパロボ向きの作品ですし、ぜひ日本のロボットアニメたちと熱い共演を果たして欲しいですね。
ちなみに、NETFLIXではアップライジングの後日譚を描く「パシフィック・リム:暗黒の大陸」が配信されています。
こちらなら実写作品である本編よりもスパロボに参戦しやすいかもしれませんね。
フロントミッションシリーズ
次に紹介するのは「フロントミッションシリーズ」です。
フロントミッションシリーズはスクウェア・エニックスから発売されているシミュレーションRPGです。
近未来で繰り広げられる世界各地の紛争を題材にしており、ヴァンツァーと呼ばれる人型機動兵器でどう生き抜くかという物語が描かれています。
ナンバリングタイトルとしては、2005年にPS2で発売された「FRONT MISSION5〜Scars of the War〜」が最後となっており、シリーズの展開は停滞しています。
ただ、2019年には間接的な最新作「LEFT ALIVE」が発売されたり、2021年4月には「FRONT MISSION」がスクウェア・エニックスから商標登録されるなど復活の兆しを見せています。
そんなフロントミッションですが、スパロボには参戦していません。
理由としては、やはりスクエニ版権というところにあるのではないでしょうか。
スパロボOGラジオ「うますぎWAVE」では「フロントミッション出して欲しい」というお便りに対して「スクエニだから無理」と杉田さんが回答したことがあります。
もちろん杉田さんはスパロボの開発スタッフではないですし、一声優でしかありません。
そのため、この発言があったからスパロボに出れないと断言することはできません。
ただ、やはり他社版権の作品ですから、他の作品に比べて参戦のハードルが高いのは事実だと思います。
ゼノギアス
続いて紹介するのは「ゼノギアス」です。
ゼノギアスは1998年にスクウェアから発売されたRPGです。
このゲームはファンからの支持が非常に熱い作品で、ファミ通で行われた「平成のゲーム最高の1本」では10位に選出されました。
また、2009年に行われた「続編を希望するゲームタイトルBEST50」では5位にランクインしており、2006年から2009年までのゲームアーカイブスのダウンロード数では2位を獲得しています。
難解なストーリーや「ギア」と呼ばれるロボットも人気の一つとなっており、2018年には主人公フェイの愛機「ヴェルトール」が立体物化しています。
発売から20年経った今でも続編を望む声のある本作ですが、スパロボには参戦していません。
理由としては、やはり版権でしょう。
フロントミッション同様、ゼノギアスはスクエニ版権です。
そのため、バンナムから発売されているスパロボに参戦するのは並大抵のことではないのではないでしょうか?
ゼノギアスの開発スタッフがゼノサーガを作った際にも権利関係の障害があったようですし、権利問題は難しいですよね。
ファイブスター物語
次に紹介するのは「ファイブスター物語」です。
ファイブスター物語は重戦機エルガイムで有名な永野護さんによる漫画作品で、単行本の売り上げは驚異の累計850万部です。
この作品、とにかくロボットがカッコ良すぎます。
秋葉原でナイトオブゴールドを見た時の衝撃は忘れられないですよ。
私は原作読んだことないんですけど、ロボットのデザインがほんとに好きなんですよね。
すごく先進的でカッコ良すぎます。
ゴティックメードも見てみたいですよ。
話を戻しますが、このファイブスター物語、相当熱狂的なファンがついてるんですよね。
熱量がハンパなさすぎて、迂闊に手を出すのが憚られるほどなんですよね。
それほどまでにロボットアニメファンを熱狂させている本作ですが、スパロボへの参戦はまだありません。
理由としては2つあると思います。
まず一つは、原作が完結していないことです。
ファイブスター物語は1986年から連載がスタートしていますが、30年以上経った今も完結していません。
永野さんによれば単行本にして20巻に相当する部分まではストーリーとデザインが構想済みとのことですが、現在は15巻までしか発売されていません。
つまり、完結する気配が全くないということです。
アニメ版に関しても原作1巻部分までしか映像化されていないので、スパロボへの参戦は難しいのではないでしょうか。
もちろん、エヴァやラインバレルのように未完作品がスパロボに参戦した事例はあります。
ただ、ファイブスター物語はこれとは別の問題もあるのです。
それが2つ目の理由「永野護がスパロボを嫌っている説」です。
これは永野さんが「自分がデザインしたロボットが他のロボットに傷付けられているのを見たくない」と発言したことに由来しています。
ファイブスター物語の権利は永野さんが保有しているため、永野さんが出したくないならスパロボに出すことはできないと思います。
ただ、そもそもの話にはなってしまうのですが、前述した永野さんの発言に明確なソースが見つからないため、この説自体が妄想でしかないのかもしれません。
また、よく「第4次に勝手にブラッドテンプルを出して怒られた」とか、それが原因で以降のスパロボにはブラッドテンプルが出ていないしファイブスター物語が出てないのもそれが理由と言われることがあります。
これも私が調べた限りでは明確なソースが見つかりませんでした。
そのため、この説については噂レベルでしかないと思います。
どっちみち、作品の特性上ファイブスター物語がスパロボに参戦するのは難しそうです。
チャムのオーラ力でなんとかなりませんかね?(川村万梨阿さんは永野護さんの妻)
まとめ:スパロボ最後の希望はまだまだあるぞ!
よく「サクラ大戦も参戦したし、もう残ってる大作はないな」という声があります。
しかし、実際にはまだまだ参戦していない大作ロボアニメが残っているんですよね。
今回紹介した作品が1つでもスパロボに参戦してくれる日を夢見たいですね。