ガンダム映像新体験ツアーとして特別上映されている「TCX版ガンダムEW」を視聴したのでその感想。
最高だった…。
TCX版ガンダムEW視聴完了!TCXの何がすごいって、圧倒的な音圧だよ。風を切る音、ビームサーベルがぶつかり合う鈍い音…その全てが腹にズンズンきてバスターライフル最大出力を受けたシェルターのような気分になる。
でも初視聴だったからコマンドーみたいな格好してるトロワが1番印象に残ってしまった pic.twitter.com/SaYJlLTRQ6— スパロボ道 (@become_onigiri) 2020年1月11日
思春期を殺した少年の翼
美しきウイングゼロ
とにかくウイングゼロ初起動の流れが最高すぎる。
あそこでlast impressionが流れるの最高すぎるんだよな…。
そして、天使の翼を得たウイングゼロの美しさよ…。
劇場の大画面であのシーンを見れただけで2000円以上の価値があった。
翼を広げた姿が美しすぎるよ…。
まさしく「思春期を殺した少年の翼」って感じだった。
ウイングゼロのカッコ良さはやばいね。
海の中から最後の出撃をするゼロが好き。
あの上を見上げるポーズ、スパロボXで採用されてるんだよね。
プレイ時はEW見てなかったから「うわ、かっこよ!」くらいにしか思ってなかったけど、このシーンの再現だったんですね。
ゲームとアニメ、双方で新しい発見と喜びを与えてくれるスパロボに感謝。
ボロボロになりながらシェルターを撃つゼロも美しかったですね。
火花が散り、腕が飛び、それでもなお撃ち続ける姿が目に焼き付いてる。
ヒイロの葛藤
ヒイロの回想がとても印象的だった。
「五飛、教えてくれ。俺達はあと何人殺せばいい?」というセリフはゲーム等で散々見てきましたが、後に続く「あと何回、あの子とあの子犬を殺せばいい…」というセリフにはくるものがありました。
どれだけ時が経っても、あの頃巻き込んでしまった少女と子犬のことを後悔し続ける。
ヒイロが本当は優しい人間だということを実感するとともに、何かが少し違えば、戦争とは無縁の生活を送っていたのかも…と悲しくもなり。
この辺り、フルメタの宗介と重ねてしまうんですよね。
2人が共演してるスパロボをやりたくなってきたな…。
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フルメタル・パニック!ディレクターズカット版 ボーイ・ミーツ・ガール視聴感想
個性的なモビルスーツたち
やっぱり、EWの機体は個性が尖ってて最高にカッコいい。
月をバックにしたデスサイズは問答無用のカッコよさだし、実弾オンリーという男のロマンが詰まったヘビーアームズも最高。
サーカスの動きを模した空中クルクル回転も個性的だよね。
もっと個性的なのはピエロのマスクだけど。
ガンダムにピエロのマスクを付けようと考えた人は天才だよ。片方だけってのが最高にイカす。
トールギスもカッコ良かった。
火消しの風…プリベンダー・ウィンドといったところかな?とか自分で言い出すゼクスには少し笑いそうになってしまったが。(火消しのスラスターモジュールを思い出しながら)
終戦のワルツ
マリーメイア軍との孤独な戦いをするガンダムを見て、「俺たちは俺たちなりに戦おう」と奮起する市民が良かった。
焚き付け役のドロシーがまたいいんだよね。
ヒイロたちは平和を維持するためガンダムに乗り、市民はそのガンダムを見て「平和は自ら得るものだ」と奮起し、立ち上がった彼らを見た五飛は「戦いとは自ら立ち上がることだ」と自分の中の戦いに決着をつける。
見事なワルツですよ。素晴らしい。
TV版を踏まえた描写
TV版を経ているからこその描写もニヤリときた。
戦い方を見て、機体に乗っているのがトロワだと察するデュオとか。
特に好きなのが、「俺を殴れ」とか言って殴らせた後に「悪く思うな。一回は一回だ」って少しニヤニヤしながら全力腹パンするヒイロのシーン。
普段感情を前に出さないヒイロがそんなことできる相手って限られてくるからね。
表に出さない友情がある。
豪華なキャスト陣
感傷に浸りながらクレジットを眺めていたら、マグアナック隊の声優陣が豪華でおどろきました。
千葉一伸、中村大樹、中田和宏、森川智之…。
どなたもメイン級のキャラをやってるような方々ですからね。
調べてみて気付いたんですが、中田さんは他のガンダム作品にも数多く出演されてるんですね。
あと、ゼノグラシアのジョセフ・真月役だったとは初めて知りました。
ジョセフ好きだからなんか嬉しい。
ヒイロに花をくれた少女も、エヴァのアスカ役で有名な宮本さんなんですよね。
いやぁ豪華だ。
とにかくかわいいマリーメイア
マリーメイアがとにかくかわいかった。
幼いながらも凛々しく、余裕の表情をしているのが魅力的。
リリーナに対しても、尊敬しつつ立場をハッキリさせた態度がいい。
ヒイロにシェルターを攻撃されたことがきっかけで改心するのも良かった。
彼女がやったことは決して許される事ではないんだけど、デキムの銃弾からリリーナを庇うシーンで全てを許した。
マリーメイアにあまり嫌悪感を持ってない理由として、「行動に対する報いを受けたから」かと思う。
あれで無傷で生還してのんびり暮らしてたらムカッときたかもしれないけど、最後に改心して、報いを受けたからこそ見ていて不快感がなかったのかなとふと感じた。
これは劇ナデの北辰でも思ったこと。
まあそんなことはどうでも良くて、マリーメイアかわいい最高。
スパロボXやりたくなってきた。
マリーメイアといえば、空砲を撃って「マリーメイアは死んだ。もう誰も殺さなくていい…」といってヒイロが倒れ込むシーンが好き。
そのヒイロを抱きかかえるリリーナがまたいいんだ。
ラストシーンの語りもいいんだよね。
「ガンダムを含むモビルスーツと名のつく兵器は、その後の歴史に現れることはなかった」
文句なしの名作だった…。