デスゲイルズとの決戦
上部スラスターをおろしてクァバーゼの攻撃から逃れるのは機転が利いてて素晴らしい!
攻撃と言える攻撃じゃないけど、原始的な方法で難を逃れるのはクロスボーンの戦闘の大きな見所ですね。
マントを隠れ蓑にしてのウェッブ一閃!カッコよすぎる復帰を見せたキンケドゥ…最終巻、最初からクライマックスだね!
敗れて自らの命を終わらせようとするギリを止めたバーンズもカッコよかった。意味のないことをするなということか、息子と重ねたか…
キンケドゥの機械化した腕を見て「ごめん ごめんなさい」と最初に「ごめん」が出てくるところにベラが本当に申し訳ないと思っている気持ちが伝わってくる。
そんなキンケドゥ、本当にカッコいい。
地球が絶体絶命の状況で「奇跡を見せてやろうじゃないか!」はさすがにカッコよすぎるって…
決戦前夜
ベラとキンケドゥのやり取りがほんとにね…最高だよ。
今度こそ本当に死んでしまう、だからこそ「行かないで!シーブック!」と泣きながら懇願するベラ。
そんなベラに
「俺はまだキンケドゥ・ナウだ。セシリー・フェアチャイルドを取り返さなくちゃいけない…」
「俺にとっては初めからそのための戦いだった。木星帝国なんてどうでもよかったのかもしれない」
戦闘は終わらせる。セシリーが戻ってこれるように。
こんなにカッコいいことがあっていいのかよ…
クロスボーンのNT論
最終巻で面白いなと思ったのが、トビアがシェリンドンに送った手紙…NT論です。
「地上の人間は1日に12㎞の山道を歩くことができる。それは宇宙育ちからすればとんでもないことだけど、それは進化したわけじゃなくて人間が元々持っている力。カンが良かったり先読みが出来たりするNTの力と言われるものも、宇宙に適応したから付いただけなんじゃないか。どちらの能力も、環境に合わせて身に付いた人間自身の力なのではないか」
地球の人も宇宙の人もまだ「人間」だ。だから、「人間」として出来ることをする。「人間」の手でこの戦いを終わらせる。
そう決意してトビア達は宇宙に向かう…
宇宙の決戦
MS単独で大気圏を突破するキンケドゥ達。
そんな彼らを援護してくれたのは…F91を駆るハリソン大尉!腕が立つだけじゃなく頭もキレる。
キンケドゥ達の意図を理解して突破口を開く!
しかし…ドゥガチを止めるためには彼らを止めなければならない!
トビア対カラス先生
強者だけが自分の意思を押し通せる。だから強き者であるドゥガチが地球は不要というならそれが正しい!と語るカラス先生。
逆に言えば、ドゥガチを止めたいなら強さで自分を止めればいい。シンプルな理論を振りかざしてトビアに襲い掛かる。
「いつの世も強い者が生き残ってきた。進化の歴史の中で、常に新しい環境に適応した種が古い種を食いつぶしてきた」
「そして人類は宇宙という新しい環境に進出した。もはや木星人と地球人は違う惑星の生き物!まるでSF映画の異星人のように!」
…
……
………
ふざけるなあああっ!
そんなわけのわからねえごたくで これ以上人殺しなんかされてたまるかーっ!
ブチ切れたトビアの攻撃の前に敗れ去るカラス先生。
「見事ですよトビア君!それでよい!それでよいのだ!」
そして、勝者であるトビアを背中から狙う味方を最後に撃墜。
「ばかものーっ!敗者の分際で勝者のゆくてを阻むでないわーっ」
完全なる敵。倒すべき敵。
それでも、自分の唱える「強者こそ正義」という理論に最後まで忠実に生き散っていく姿は敵ながら惚れ惚れする。芯のあるいい敵キャラだ…
キンケドゥ対ザビーネ
もう完全に狂ってやがる…
「おまえは死んだんだぞ?だめじゃないか!死んだ奴が出てきちゃ!死んでなきゃあああ!」
貴族主義復活を目論むザビーネだが、ダガーの斬り合いでキンケドゥに敗れ散る。
最後まで貴族主義を唱えながら散ったザビーネ…たった6巻の中で強い存在感を発揮したのは良いライバルキャラだった。
連邦対ディビニダド
巨大MA?こんなもん1機出たところで…というところに見開きで大量のディビニダド!この迫力と絶望感はヤバい笑
他のMSと比較するとあまりにもデカすぎてビビる。戦艦レベルじゃないか…
絶体絶命という中で、静観していたコロニー軍が攻撃を開始!流れはきた!
しかし何かに気付くトビア。
キンケドゥの言った言葉「感じないかトビア!奴はまるで憎しみの塊だ!」
暴れまわる7機のMAはドゥガチのコピーが操っている。しかし機械は憎しみを発しない。ということは…!
地球へ降下するドゥガチ本人との決戦へ急ぐのであった…
最終決戦!
ドゥガチが地球を憎む理由…それは大きな屈辱を味わったから。
水を切り詰め、食料を切り詰め、たった一人で国と呼べるまで育てた木星。
何もしてくれなかった地球は、そのタイミングで政略結婚を仕掛けてきた。80にもなる老人に…
ベルナデットの母が優しすぎたが故に…豊かな地球で育った者にしかない、その心の余裕を見せつけられるたびに自分を酷くみじめに思う。
だから滅ぼす。自分を否定しようとする全てのものを。
たったそれだけの…「人間らしい」身勝手な理由で戦争を引き起こしたドゥガチに安堵するトビア。
ならばこれは、人間と人間の戦い…人間の手で決着を付けられる!
ドゥガチ渾身のメガ粒子砲を前に、発射口に機体ごと突貫、Iフィールドを全開にしてビームを逆流させる!
爆発で焼けただれたディビニダドの顔が、まるで妄執に取り付かれたドゥガチのように見える。
燃える機体を見て地球が燃えると勘違いするドゥガチ…たとえ幻であっても、そんな光景を見せるわけにはいかない。
キンケドゥの一撃でディビニダドは海に沈むのだった…
戦いは終わり、キンケドゥとベラは本当の名前を取り戻す。
シーブックとセシリーに…
終わりに
たった6巻でここまで濃密に、ここまで綺麗に終わるとは!
MSのカッコよさ、名言製造機のキンケドゥ、終わりの後味の良さ!
どこをとっても素晴らしく、最初から最後まで楽しめました。この調子でシリーズを読み進めていきたい!
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