スパロボメーカーってめちゃくちゃ需要あると思うんですけど、皆さんどう思いますか。
最近コメント欄でスパロボ新作に悲観的、というかスパロボそのものに悲観的なネガティブコメントが結構つくんですよ。
そういう方たちのコメントを見るとですね、「シナリオが酷い」とか「やる気を感じられない」とか、まあ色々書いてあるわけですよ。
だったら自分で作れるようになれば不満はないですよね、と思ったわけですよ。
そこで出てくるのがマリオメーカー改め「スパロボメーカー」というわけです。
ゲームの中には戦闘アニメだったり、立ち絵だったり、会話ウィンドウだったり、スパロボを構成するパーツがたくさん用意されていて、それをパズルのように組み合わせる。
そうしてオリジナルのシナリオ、オリジナルな参戦作品の組み合わせを作れるようになる、というわけでございます。
例えばスパクロやスパロボDDのイベントシナリオのように、参戦作品を絞って、さらにシーンも限定することで、いつものコンシューマースパロボでは実現不可能なシナリオというのも作れるようになるわけです。
これどういうことかというとですね、初期の参戦作品はもちろんいくつか用意しておくんですけど、ダウンロードコンテンツで参戦作品を配信する、というのが非常に相性がいいんですね。
だってそうじゃないですか。スパロボ30みたいにコンシューマーのスパロボで参戦作品を追加するということもあるんですけど、これも嫌な人は嫌なわけですよ。
「なんでフルプライスでお金を払ってるのに、また数千円払わなきゃいけないんだ」とか、「参戦させるならメインシナリオにもしっかり組み込んでくれ。ちょっと会話に混ざるとかじゃなくてガッツリ原作再現してくれ。別の次元からやってくるな」とか、そういう意見もあるわけなんですよ。
しかしスパロボメーカーであれば素材さえ用意してもらえれば、あとはこっちでやりますよと。「本当のスパロボをお見せしますよ」と山岡士郎がやってくるわけですよ。
しかも参戦作品の幅も広くできます。なにしろシナリオの縛りがないわけですから、世界観的に参戦が難しい作品を出せますよね。
例えば、スパクロにも参戦した『ぼくらの』ですとか、『マブラヴ』ですとか、そういった作品を気兼ねなく出すことができるわけです。
さらにアイカツとかアイマスとかガロウ、スーパー戦隊、このあたりの「普通のスパロボにはさすがに出せないよね」みたいなサプライズ系の作品も出すことが出来ちゃうわけですよ。
あとはクレヨンしんちゃんのカンタムロボだったり、ナデシコのゲキガンガーみたいな劇中劇の作品も出せる。
これは素晴らしいことじゃないですか。可能性は無限大ですよ。
そして肝心の素材なんですけど、これも初期のスパロボから最新のスパロボまで幅広く取り扱うことができると最高ですよね。
特にドット絵時代のスパロボ…まあ今も厳密にはドット絵なんでしょうけど、この古き良きドット絵を有効活用できるというのはとても嬉しいことですよね。
ドット絵なのにこんなに動くのかっていう感動ですとか、あのデフォルメされた等身で動きに制限がある中で工夫してカッコよく見せる技術。
これが今、スパロボではロストテクノロジーになっているわけですよ。
あの頃が良かったというと懐古厨みたいになるかもしれませんけど、でもいいものはいいわけですよ。古いも新しいも関係ない。
「俺はこれが好きなんだ」そのリビドーを思う存分ぶつけてオリジナルのゲームを作ることができる。
誰もがニッコリ。みんな幸せ。最高じゃないですか。
そしてスパロボというのは思い出を語る場でもあるんですよ。
自分が好きだった作品、だけどもう新たな展開はない。グッズも出ない。続編もない。
だけどスパロボに出ることで当時のファンが再び集まってくる。好きだったあの作品の話題で盛り上がる。
自分で作ったシナリオを全世界に公開して感想をもらう。当時の思い出を語らう。
これは夢かと。俺は夢を見ているのかと。そんな気持ちにさせてくれる。
ただスパロボを作るだけじゃない。俺は思い出を作ってるんだと。
誰もがアツくなれる。自分だけの「俺スパロボ」を作ることができる。
こんなに素晴らしいことはないですよ。
まだまだスパロボメーカーのメリットはありますよ。
それは自分でシリーズスパロボの理想の続編を作ることができるということです。
αシリーズ、Zシリーズ、シリーズの途中で色んな問題がありましたよね。
「なんであの作品が出てないの」「なんで帰ってこないの」「黒い歴史ってなに?」「ブラックサザンクロスって誰?」ちょっと無理がないですか。
みんないろんな不満を持っているわけです。
だけどこのスパロボメーカーであれば、第3次Zにエウレカ出せます。キングゲイナー出せます。ZZも出せるんです。
新作発表前の期待と不安、あの頃を思い出して、自分の理想のZシリーズ、作ることができるんです。
あるいはブラックサザンクロスの設定をそのまま生かして、あの時翠の地球では実は…という裏話を作ったり、天獄編の最終決戦で合流させたりというムネアツ展開も楽しめます。
さらにオリジナルのシリーズスパロボを作ることだってできちゃいます。
自分だけの3部作、1作品目はガンダムSEED、2作目でデスティニー、3作目でシードフリーダム。そんなことだってできちゃいます。
あるいは前後編で完結するような構成にして、第2次ZのコードギアスやOOのようにすることもできます。
スパロボDDのようにコンセプトを絞ったスパロボにもできます。
寺田さんがおっしゃっていたスーパーロボット大戦シルバーのように、本当に昭和の作品だけで固めるとか、逆に新規参戦だけとか、ガンダムがいないスパロボとか、並行世界の同一人物が多すぎるスパロボとか、いろんな楽しみ方ができるんですよ。
一粒で二度おいしいどころじゃないですよ。
いっそのこと原作再現とかそういうことをせずに、スパロボ学園みたいな完全オリジナルのシナリオを作って遊ぶのもありですよね。
かつて世界は混迷の時代にあった。しかしガンダム、ゲッター、マジンガー…そういった鋼の戦士たちの活躍で世界は平和になったんだ。
彼らはもう教科書の存在なんだ。
だけどそんな彼らの活躍はデータベースに保管されていて、その戦いをシミュレートして歴史を学んだり、データ上のロボット達を使った対戦ゲームが流行っているとか、そういう面白いことができそうですよね。
3Dスパロボのモデルを使って大戦アクションゲームを作ったら最高に面白そうじゃないですか。
バスタービームで薙ぎ払い、メイオウ攻撃で全範囲攻撃をする。
クソゲーかもしれないけど面白い。スパロボでエクバ、版権スパロボでインフィニットバトル、楽しみ方は無限大。
想像次第で無限大。
いっそのこと自分でドット絵を描ける機能を付けてくれたら本当に無限大の楽しみ方ができますよね。
DS時代よりも更に前、本当に初期のスパロボのテイストで色んなロボットを描いてみたい。
横スライドさせてみたい。
今のHDグラフィックでしか参戦していない作品をあえてドット絵にしてみたい。
ドット絵のスパロボがない今だからこその楽しみ方。それを自分たちで合法的に楽しめる。
そのグラフィックを世界に公開して、色んなロボットのドット絵が集まって、その力を使ってまた新しいスパロボを作り出す。
永久機関の完成ですよ。
これでカラオケモードまで付けちゃったら、戦闘アニメの構成まで考え出しちゃって一生帰ってこれなくなる。
あまりにも楽しすぎる、人生のエンドコンテンツ。
スパロボ開発チームの皆さん、後は俺たちに任せろ。
ぜひ前向きに検討していただけますと幸いです。