ダリフラ2話の感想記事ですが…こんなに見ていて辛いアニメだったっけ?
心が持たねえよ…。
嫉妬のイチゴ
食事のシーンでは、ゼロツ―に嫉妬するイチゴが分かりやすく描写されています。
ゼロツ―がヒロをダーリンと呼んだ時にはナイフでトマトを真っ二つにしていました。
その時にわざとらしく「カチャン」とナイフと食器がぶつかった音がするのも意図された演出だと思います。
このナイフだけでなく、ヒロがゼロツ―に興味を持っている場面では握りこぶしを作っています。
1話ではヒロのことを気にかけている様子が描写されていましたが、今回の話で友達以上の感情を持っていることが示唆されることになりました。
また、イチゴが猫に話しかけちゃう系女子ということもわかりました。
めっちゃかわいいよね、イチゴ…。
”性”の強調
1話に続いて”性”が強調されています。
冒頭では「僕らの知らない唇を重ねる行為」というヒロの独白が入っており、彼らが年相応の性教育を受けていないことがわかります。
さらに、更衣室ではコネクトする時の感覚を「内側から全身をぐちゃぐちゃにかき乱される感覚」と表現しています。
これは性交渉を彷彿とさせる表現で、やはり本作にとって性が重要な位置づけであることが強調されています。
二人乗りのコックピットも性を想起させるものになっていて、男女の位置関係や体勢からもそれがよくわかります。
ゼロツ―の異質さ
食事のシーンではゼロツ―の異質さも強調されていました。
食べ物に大量のシロップをかけて食べるシーンはただのギャグシーンにも見えますが、ゼロツ―が他の人間とは違う異質な存在=鬼であることが強調されています。
他のメンバーがお行儀良く食事している中で1人だけ席を移動したり、過剰にヒロに接近するという行動からも「このゼロツ―というキャラクターはイレギュラーなんですよ」というのが伝わってきます。
あと顎なでるシーンめちゃくちゃゾクゾクするよね。
ダリフラはこういう描写もうまい。
表情がいい
やはりこのアニメはキャラクターの表情がとてもいいです。
活き活きして見えますし、何を考えているのかやどんな気持ちなのかが絵でわかります。
表情のあるリアルロボット
表情のあるリアルロボットはいいですね。
畑違いですが、任天堂の「ARMS」みたいなデザインでとても好きです。
あと全然関係ないですがゴローはめっちゃいい親友ですよね。
爽やかで、ヒロのことを自分ごとのように喜んでくれる。
そしてイチゴを好きそうなところがまた…ね。
心が持たない
模擬戦は見るのが辛かったです…。
ヒロのために震えながらもキスをしたイチゴの気持ちを考えると、もうね…。
「何も感じない」ですから…。
この時のヒロの独白がまた辛いんですよね…。
ポイント
震えた唇の感触
柔らかさと罪悪感
あの時飛べたと思った感覚は、指の隙間から零れ落ち、やがてまた、僕を地面へと縛り付ける
「ちくしょぉぉぉ!」の意味
キスをしても「感じない」ヒロに代わって、イチゴは一人でフランクスを動かします。
その時に、「ちくしょぉぉぉぉ!」と叫んでるんですよね。
この言葉にどんな意味があるんだろうと考えた時に、やっぱりゼロツ―が関係してるのかなと思いました。
ゼロツ―のキスはよくて、自分のキスはダメだった
勇気を振り絞ってした、初めてのキス。
その結果が「感じない」では自暴自棄にもなりますよね…。
「へたくそ」の意味
模擬戦の最後、イチゴは唇を拭いながら「へたくそ」と呟きます。
この言葉には二つの意味が込められていると思います。
まず一つは、ゼロツ―の時は動かせたくせに、自分の時はダメだったヒロへの嫌悪です。
1話で巨竜が現れた時、あの大変な状況下でキスをしていたという事実、そしてそのキスでフランクスを動かせたという事実。
一方、模擬戦というヒロにとって重要な場面で、自分が震えながらもした初めてのキスでは動かせなかったという事実。
これに対する嫌悪感が含まれているんじゃないかと思います。
これは「ごめん」という直前のヒロの言葉に対する返事が「謝らないで」ではなく「謝んな」だったことからも感じ取れます。
もう一つの意味は、ヒロの力を引き出せなかった自分への言葉です。
ヒロの力を証明するために、自ら買って出たパートナー。
それなのに、ヒロの力を引き出すことができなかった不甲斐なさ。
ゼロツ―にはできて、自分にはできなかった。
そんな自分への嫌悪感も含まれているように感じました。
これ以上見るのが辛い
まだ2話だというのに、既に見るのが辛くなっています。
この気マズい状況の中、ヒロとイチゴはどうなってしまうのか?
見たくないけど早く見たい。