ド派手な艦隊戦が魅力なアルペジオ視聴感想です。
アニメ放映から7年以上も経っていることに衝撃を受けたぜ…。
なんでもありの艦隊戦!
アルペジオといえばやはりこれ!
「霧の艦隊」と呼ばれる人類の英知を超えた戦艦との戦いがアツすぎます。
霧の艦隊の何がヤバいのか?
一言で言えばそのなんでもありっぷりでしょう。
ミサイルはもちろん、海を割るほどの威力を誇る超重力砲、さらには2隻の艦が変形合体するなど通常の艦船では考えられないスーパーロボット的なハチャメチャさにたまらなく興奮します。
変形シークエンスなんかも3DCGで緻密に描かれており、男心をくすぐられます。
また、最終話のコンゴウはインフレの極みで、他の艦隊を取り込むことで宇宙要塞みたいになっちゃってます。
このなんでもありのハチャメチャッぷりがアルペジオの大きな魅力。
人間らしさに溢れたメンタルモデル
霧の艦隊はその名の通り艦船なわけですが、人間の思考を学習することでより強く進化するという意味で人間としての器「メンタルモデル」も持っています。
最初は兵器として戦いを挑んでくる霧たちが、群像を始めとする人間たちと触れ合うことで徐々に「個」を自覚し、人間らしくなっていく。
この様がとても良くて、感情がないところから始まっているがゆえに、彼女たちの純粋な心の移り変わりに胸を打たれます。
メンタルモデルによってもその心情の変化というのは個性があって、例えばタカオは
ポイント
人間の操る艦に負けた⇒人間=艦長がいればもっと強くなれる?⇒艦長ラブ!艦長大好き!
という風に変わっていきます(笑)
大戦艦ヒュウガも、イオナにやられることで気持ちよくなってしまったという変態っぷりで見ていて面白い(笑)
そういう意味では人間よりも自分の欲望に忠実で、その人間臭さが魅力的です。
群像無双の気持ちよさ
このアニメ、主人公の千早群像が無敵すぎます(笑)
異世界転生主人公のように無双してハイパースペックを誇る霧の艦隊たちを手玉に取るんですが、それが見ていて気持ちいいです。
ただ力で圧倒するんじゃなくて、霧の持っていない「知略と戦略」で翻弄するところがアルペジオの戦闘の面白さです。
「この戦力差でどう戦うんだ…」と思っているところに群像の無謀とも思える作戦が炸裂して「さっすが俺達の艦長だぜ!」と劇中のキャラクターと同じ気持ちになれます(笑)
群像が無敵の強さを持っていることがわかっているから、無謀な作戦でも安心して、そしてワクワクしながら見ることができます。
敵に対して敬意も持っているから、俺ツエ―してても嫌味がなくて好感が持てるのも群像の魅力ですね。
心温まるエピソード
アルペジオは艦隊戦の迫力が大きな魅力だけど、心温まるエピソードにウルっとくることもあります。
マキエ
例えば、マキエのエピソードです。
霧として怖がられているとしても、報われないとしても、それでも「友達」であるマキエを守りたい。
霧にとっては絶対の命令であるアドミラリティ・コードを無視してでもマキエを守りたいというハルナの思いに胸を打たれたし、マキエも「ハルハルを助けなきゃ!」とお互いに思い合っていたのがじーんときた。
そして絶対絶命のピンチに現れるイオナ!
メンタルモデルの戦闘力を通じて彼女たちが人間とは違うということが明確になった一方で、霧にも人間のような心が芽生えるということもわかった素晴らしいエピソードでした。
おっさん年だからこういう展開で涙が出ちゃうんだよね…。
数年前に見た時はそんなことなかったんだけど、年を取ったもんです。
400、402
イオナの姉妹艦である400,402との戦いも心に響いた。
姉妹とは戦いたくない!というイオナと「そんな感情は不要。理解不能。」と戦いを挑んでくる400と402。
そんな彼女たちの対話が概念伝達の空間を通じて見せられるんだけど、これが見ていて辛かった。
必至に説得するイオナの意志とは関係なく攻撃し続ける群像と仲間たち。
概念伝達での問答と砲撃のシーンが交互に映し出されることで「姉妹と戦いたくない」「戦わなければ群像が死んでしまう」という2つの感情の間で葛藤するイオナの苦悩がよく表れていて、本当に見ていて辛かった。
さらに、400と402が戦いの中で愛のようなものを感じつつあり、彼女たちが手を重ねようとした直前に400が消えてしまう描写はメンタルモデルの姿だからこそ堪えた。
ただの兵器ではなく、自我を持ったからこその苦しみが画面越しに伝わってきていたたまれない気持ちになった。
「私は群像の艦だから…」と悲痛な面持ちで告げるイオナが物語序盤からは考えられないほど人間らしくて、だからこそより辛い気持ちになった。
昨日の敵は今日の友
アルペジオの展開はわかりやすくて、霧の艦隊と戦闘⇒味方化⇒霧の艦隊と戦闘⇒味方化…というお決まりの流れができている。
その結果、敵であったはずの霧がどんどん仲間になっていく「昨日の敵は今日の友」展開を楽しむことができた。
仮にこの展開が2クール続いていたらクドいし飽きていたと思うけど、1クールだからこそテンポよく見ることができた。
その仲間になるエピソードも短い尺ながら過程がきっちり描かれていたし納得のいくものだったのがよかった。
エピソードの中でそのキャラを好きになり、だからこそ仲間になった時に嬉しくなる。
1クールという短い尺の中でこれをしっかりできていたのは大きいと思う。
OPの厨二クサさが最高
アルペジオ、OPがカッコよすぎるんですよね。
このカッコイイは3つの意味を含んでいます。
3つのカッコいい
主題歌のカッコよさ
演出のカッコよさ
厨二的カッコよさ
まず、主題歌の「SAVIOR OF SONG」がカッコよすぎます。
超カッコいい英語で何かを呟いてるところから始まるんですよ、それだけでカッコよすぎないですか?
何言ってるのかよくわからないけど!「嵐の前の静けさに」の部分しか聞き取れないけど!
そんな静かなスタートから徐々にボルテージが上がっていって、感情が爆発したかのようなアツいサビに入るんですよ!
特に「宣戦布告の詩~」あたりの「くるぞ…くるぞ…!」感はたまらんですね。
静かだけどうちに熱いものを秘めてるって感じが主人公の群像とリンクしてるのもすごく好きなポイントですね。
そして演出が滅茶苦茶カッコいい!
くるぞ…!感がたまらないと言った「宣戦布告の詩~」の時に流れる映像が超クールなんですよ。
どうですかこれ?
仲間が一直線に並んでいる姿、ゾクゾクきますよね?
そしてサビ!
メンタルモデル達のスペックがちょっとした動きと共に紹介されるんですよ。
この演出がたまらなく好きで、ついついOPを飛ばさずに見ちゃうんですよね。
でも一番好きなのはこれ!
それっぽいワードがクソデカ文字でバーンと表示され、次々と切り替わっていくんですよ!
こういう厨二演出、皆さん好きでしょ?私は大好き。
まとめ:最高のスーパー厨二艦隊アニメ
艦隊の常識をぶち破るド派手な演出と丁寧なキャラクター描写、そしていい意味で厨二クサいOPが最高でした。
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