ナラティブ最高でした。
映画で泣くのはマクロスデルタ以来だ…。
目が離せない戦闘、臨場感のある劇伴
ガンダムの花とも言える戦闘シーン。
その戦闘シーンに彩りを与えていたのが澤野さんの劇伴。
ガンダム出撃という最高に盛り上がる場面で、視聴者のテンションに呼応するようにボーカル入りの劇伴が流れ出す。
これにはシビれた。
ナラティブガンダムの武装!
ミサイル、極太ビームサーベル、高出力のハイメガ砲。
なんでもござれな欲張りセットは、例えるならミックスグリル。
男の子は大好きです。
しかも、そのどれもが高クオリティで描かれているわけですからたまりません。
中でもおおっ!と思った武装が、肩から展開される長いアーム。
火花を散らしながら展開されるツメが最高に好き。
そして、そこから貼られる謎のフィールドが美しい。
ユニコーンもそうでしたが、エフェクトが本当に綺麗。

思わず息を呑む美しさ。Gのレコンギスタも素晴らしいエフェクトでしたね
フェネクスの急加速には目を奪われました。
パイロットがいないからこそ成立する、人間の限界を超えた動き。
フェネクスの異質さが良く表現されていました。
また、加速するときの青い軌跡が美しい…。
黄金に輝くフェネクスとの対比が素晴らしいです。
崩れ去る日常
個人的にいいなと思ったのが、住民達の描写。
何が起きたのかわからず空を見上げていると、呆気なく光に包まれる。
この呆気なさ、唐突さが戦争という悲劇を象徴しているように思えた。
メインはロボットだけど、そこには生活する人間がいる。
生きた描写でした。
コクピット内から外が見えるカットで、逃げ惑う人達が描かれていたのが印象的。
一目散に逃げ出す人。
MSを見上げる人。
転んでしまう人と、それを介抱する人。
それぞれが異なるリアクションを取っており、そこに人間味を感じられた。
コロニーでの戦闘も圧巻。
ゾルタン様の初出撃ですね。
鼻歌歌ってんの好き。
コロニー内でも容赦なくぶっ放す。
撃っちゃうんだなぁ、これが!

そんなゾルタンの秘密兵器は…ネオジオング!
しかし、ゾルタンではなくヨナに反応してしまう。
攻撃されるヨナの元に現れたのは…フェネクス!
シールドでスタインを攻撃し、地上へと舞い降りる。
このシーンの神々しさが目に焼き付いて離れない。
まさに「舞い降りる」という表現が相応しい。
暴走するヨナのジオングに手を置き、語り掛けるリタ(フェネクス)。
今まで激しく動いていた分、この優しさを感じるシーンが強く印象に残っています。
神話の果てへ
ネオジオングを駆り暴走したゾルタン。
そんなゾルタンを止めるためリタはヨナに協力を呼びかけます。
お願い、力を貸して…と。
そんな最終決戦で最も印象深かったのは、フェネクスとナラティブが手を重ねあいエネルギー波を放つシーン。
あれはただのロボットではない、フェネクスとナラティブではなく、リタとヨナなんだ、と思うと感極まって涙が出てしまいました。
ファフナーで真矢と一輝が手を重ねて狙撃するシーンを思い出しました。
また、バナージ含む過去キャラの出し方もよかった。
あくまでもサポートに徹し、最終決戦でも目立つことなく一撃のサポートのみ。
戦いの後には、失意のヨナを回収し語り掛けます。
「遠いなぁ。光の速さでも追いつけないだろうな。でも、それでも、いつか…」
去っていくフェネクスを見ながら、そんなことをつぶやきます。
この時の口調が落ち着いていて、UCでの戦いを経てバナージなりの答えを得たんだなぁと感慨深かったです。
そんなバナージの言葉を聞いて、何かに希望を見出したヨナ。
一筋の光が見えたところでエンディングを迎えます。
総評
宇宙世紀ガンダムを知らない人にこそ見てほしい傑作。
私は宇宙世紀ってユニコーンしか見てないんですけど、それでも楽しめました。
むしろ、知らないからこそ楽しめたのかと思います。
というのも、オカルトが過ぎるんですよね。
フェネクスはパイロットなしで動いてますからね。
失敗作と評されたゾルタンですら、サイコパワーで超質量の物体を動かせちゃうし、ナラティブもそれを超常現象で抑えちゃうし。
アナザーガンダムのようなスーパーロボットぶりを発揮しているので、宇宙世紀に対する先入観がない方が素直に楽しめるんじゃないかなぁと。
賛否の分かれている理由は、ここにあるんじゃないかと思います。
とにかく、迫力の戦闘を楽しみたい!という方には圧倒的にオススメです。
上映はもうほとんどの館で終わっていますが、序盤の見せ場であるフェネクス対ナラティブ戦も観られる冒頭23分の映像が公式から出されているので、まずはそちらをご覧になると良さそうです。