初めて人生で漫画を衝動買いしてしまった。
「フラチ」というエロ漫画だ。
作者の裏筋侍先生からも「伝えたい表現や意図を全部代弁していただいている」と言われたこの熱量高め記事を見て必ず購入してくれ。
伝えたい表現や意図を全部代弁して頂いてる
本当にありがとうございます・・・!🙏 https://t.co/fNprwwIR6m— 裏筋侍/C103日曜-東C46b (@urasujisamurai) November 27, 2023
多くを語る気はない。端的にいくぞ。
俺がこの漫画を最高にエロくて抜けると思ったのは日常パートの多さ…つまり「助走」の長さだ。
俺はただシコるためだけにエロ漫画などというものを買うつもりはない。
シコるということ自体は単なる性消費にすぎず、精子を出すだけの無為な行為だからだ。
ただエッチな絵を見て右手を動かす…それだけなら「漫画」である必要はない。それなら生成AIでえっちなイラスト自作して事が済む。
俺が求めているのは「リアリティ」だ。二人の関係性、そこに物語が欲しい。
関係値なくしてボルテージは上がらない…
「この女の乱れた姿が見たい」
「この子だからセックスしたい」
そう思わせてくれる何かが必要なんだ。
正直に言おう。
俺はこの漫画を疑っていた。
安易なオナニーシーンでエロ猿を釣って脈絡もなくSEXシーンを見せて終わり…SNS広告に流れるエロ漫画なんてそんなもんだろう?
だが違った。俺は自分を恥じた。この漫画は主人公と相手の出会いをしっかりと描いている。
冒頭では覗き覗かれの関係でしかない二人だが、主人公が職場に向かう途中、駐輪場で何か探し物をして困っている女性を見つける。
親切心で声をかけると…その相手はなんと「彼女」だったのだ。
それに気づいた瞬間、脳裏には自慰に耽って乱れる彼女の姿が浮かぶ。
そんな彼女は自転車のカギをなくして困っていたのだ。
全然使ってない自転車があるからと貸す主人公。
その自転車を見て「あ!」と声を上げる彼女。
「テレビの占い!ラッキーカラーだったんで!」
俺はまずこの描写に唸らされた。
セックスは…えっちなシーンは、相手の日常を知っていればいるほど…相手がどんな人間かわかればわかるほど興奮するものだ。
テレビ占いを信じてパァっと明るい笑顔を見せる女子。テレビ占い好きという「そんなの信じてるやついんのかよ…」みたいな感じがますますエロい。
何気ない日常のやり取りが数コマ続く。これが後々効いてくる。
仕事中も彼女の姿が脳裏をちらつく。
昼間話した日常の姿と覗き見で見た自慰に耽る姿が一緒に写るコマは非常に背徳感のある秀逸なコマで大変興奮する。
仕事から帰ると貸した自転車はもう置いてあった。でも彼女はわざわざ自転車のカギを返すために待っていた…思わぬ出来事に面食らい、されど内心はドキドキする…しかもご飯に誘われるなんて…。
レストラン…彼女は「いい人にはお礼ぐらいしなきゃ!」と言う。でもね、俺は君の乱れた姿を「覗き見」してるんだ…
そんなことを思いながらたわいもない話をする。少し恥ずかし気に「私のカギ…内ポケットにありました…」と笑う君。俺はここでもう勃った。いや、厳密には冒頭1ページ目からずっと勃っていたのだけれど、心が2度目の勃起をしたんだ。
帰り道、彼女は告げる。「視線…気づいてたんです」「変態なんですね…興奮しました?」絶望だ。もう終わった。俺は膝から崩れ落ちた。だけど思いもよらない言葉が続いた。
「よかったぁ 一緒で…」
ここまでがえっちに至るまでの過程だ。
どうだ。長いだろう。だがどうだ?これがあるとないとでは全然違うと思わないか?この導入だけで全84ページ中3分の1以上の34ページを費やしている。それがすごいんだ。非常に丁寧な前フリに期待感は最高潮になる。
ここからは俺が思わず「えっろ…」と唸った描写を少しだけ紹介する。
まず、彼女の部屋の描写がエロい。非常にリアリティがある。家具などは綺麗に配置されているしベッドのかけ布団も整理されている。だがその上に脱ぎっぱなしの上着が投げ捨てられていたり、ソファの上にマフラーが落ちてたり、リュックが床に倒れていたり…
この「ありそう感」が働く一人暮らし女性のリアリティを作り出し興奮へ誘う。また、机の上には「双眼鏡」が置いてあり、「双眼鏡で乱れる姿を見て自慰に耽っている主人公を逆に双眼鏡で覗き見て興奮していたのではないか」と妄想を掻き立てられる。
彼女の部屋でキスをすることに多少なりとも罪悪感を感じている主人公に対して「今更真面目なフリですか?いいから舌出して…」と迫る姿はいやらしく、昼間の会話シーンを経ているからこその興奮がある。
タンクトップだからこそできる着衣脇舐めの描写も素晴らしく「汗とボディソープの匂い」という想像力を掻き立てられる文言には股間が穏やかではいられなくなる。尻も素晴らしく、スパクロ並みにムチッとした尻肉が下着からはみ出している様や左下にあるほくろが言葉には言い表せないフェティシズムを満たしてくれる。フェラチオのアングルも大変に満足でタンクトップ着衣ずらしの尻から見上げるアングルは辛抱たまらなかった。もちろん正面から捉えたコマもありこちらも大迫力の乳房を拝むことができ素晴らしいものになっている。
ここからが本番であと30ページほどあるがあえて語るまい。一つだけ言えることがあるとすればベランダで声を押し殺しながらする立ちバックほどエロいものはこの世にないということだ。健闘を祈る。